羽島南部パンサーズのブログ

2020年4月 新チーム結成!!岐阜県羽島市の南部地域で活動するジュニアバレーボールチームです。

全国大会の戦い方 〜客観的に感じたことのまとめ〜

8月10日 大会最終日

この日、パンサーズの試合は無く、指導者は決勝トーナメントの応援に行ったグループと選手の引率グループの2つに分かれました。

 

今日の記事はチーム方針としてではなく、1人のコーチとして感じた、なるべく客観的な視点で、今後のための記録とします。特に違いを中心に。

 

①全国大会優勝を狙った準備(開催地東京への対応)

 小学生の選手にとっては、大東京を肌で感じることも大切だと感じていますが、上位を狙っているチームは、宿泊場所から大会会場まで、バス移動や保護者の車での移動でした。

普段の環境に近いコンディションで試合を行わせてあげたい・・・という経験からだと感じました。

それくらい、都内の電車移動、人混み、案内表示を見ながらの乗り換え、電車の揺れ・・指導者もですが、移動でかなりの疲労を感じてしまいました。

 もちろん、多くのチームは公共交通機関での移動が基本です。電車が遅延した場合の救済措置といったメリットもあります。

車での移動は渋滞遅刻というデメリットがある反面、選手の体調管理というプレーにおける最大のメリットがあります。

どちらを選択するか迷いましたが、事故等のリスクを避け、選手がコートに立つことを最優先とした判断で今回は電車移動となりました。

 

②保護者の協力

 パンサーズは「保護者の負担を減らし、純粋にバレーボールができる環境を提供したい」という思いが、チーム作りのコンセプトです。

ただ・・・・全国大会は別物でした。今大会の指導者の役割はバレーボールを教えること(試合)以外に、移動(引率)と移動の準備(毎日試合会場が変わる)、選手の管理(特に熱中症やケガ)、忘れ物の補充、次の日の飲み物の買い出し、夜の洗濯、対戦相手の分析・・・多岐にわたっていました。・・・せめて監督や代表には、試合だけに集中させてあげたい。いや、試合だけに集中しないとチームの成績も悪くなる。勝てない。

 もちろん、保護者の皆様には、日頃から非常に多くの協力をいただいています。

ただ、全国大会は違ったという話です。大人10人くらいが役割分担をして挑まないと、ベストに近い環境が整わないということがわかりました。

 

③選手の自主的な動き、声での連携

 チームを作る上で、単に強いチームを素早く作るには、指導者の指導を徹底することが軸になると思いますが、それでは勝てても県大会まで。

選手一人一人の人間的成長も少ない。結果が出ているどうのこうのではなく、本気で勝とうとしているチームの選手は、「声の大きさ」「声での連携」「瞬時の判断」「自分で考えて行動する力(コート内でも)」「勝ちたいという気迫」、どれをとっても素晴らしく、見ている他のチームの大人たちを感動させてしまうプレーを常にしていました。

 久々に・・・初めてかもしれません。滋賀県の「比叡平」さんの選手たちのプレーには、この上なく感動しました。

全国大会を何度も優勝している経験値があるからなのかもしれませんが、、、まだまだ足元にも及ばないと感じてしまいました。

体格的には断然パンサーズの方が上・・・ということは練習に何か違いがあるのだろうか?

意識の違いなのだろうか?

 試合への準備という点でも大きな違いがありました。自分の道具やチームの道具の準備が早く、コート練習に素早く動けるチームに強さを感じました。ルーティンが決まっているのかもしれません。パンサーズはおしゃべりをしながら、ゆっくりしています。そういうところからの見つめ直しも必要かもしれません。試合間の休憩の仕方、コンディションの整え方(もしかしてイメージトレーニングかもしれません)も決まっているチームもありました。

高校の強豪校や大学生が行うレベルのことです・・・。本当にチームとしての形の完成度のレベルの高さに驚きました。

 

他にもいくつか、課題を感じた点はありましたが、強く感じた点は以上3つです。

金華山しか知らないチームが富士山を登ろうと挑んだ訳ですから、大きさや難しさを感じて当たり前です。ただ、そこには金華山の登り方と富士山の登り方には明確な違いがあったという収穫がありました。指導者たちにも大きな収穫がありました。

 

こういう収穫をもたらしてくれたのも、これまで3年半の努力と選手たちの県大会の最後まで諦めないプレーがあったからです。

「富士山」という大きな山があることを知った以上、次はそこをどのように攻略するのか・・・そして、そこには指導者も選手たちも自分たちの可能性を信じて、自分で考え挑戦と失敗を繰り返す「トライ&エラー」が無限に必要だということがわかりました。

そして!どんなことがあろうとも前向きに進むこと!!!

 

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最後に日頃からお世話になっている愛知県の鳴東男子さんと静岡県のIZULUさんが男子の準決勝で対戦し、勝ち上がった鳴東男子さんが全国準優勝(男子の部)をしました。

お世話になっているチームですが、日頃から本当に強いチームと練習試合をさせていただいているのだなと感謝の気持ち(応援の気持ち・・・どちらを応援していいか変な気持ち)を感じました。

ありがとうございます。

 

次回は、全国大会「番外編」という、この記事とは180度違う内容がお届けできると思います。楽しみにしていてください。

 

ハプニングをハピネスに変える!!!

それもパンサーズです。笑。